作業療法士にっしのブログ

作業療法士の日常を綴っています

解剖学総論②

 

今回は解剖学総論②ということで解剖学的位置と解剖学においての方向、位置を示す用語について触れていこうと思います。

 

 

解剖学的位置

解剖学的位置(解剖学的正位)とは・・・直立し、顔面、目、足部が前方を向き、上肢は手掌を前面に向け、手の母指が外側、足の母趾は内側に位置した姿勢。人体の方向と位置はすべてこの解剖学的位置が基準。

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解剖学において方向・位置を示す用語①

f:id:nisshi-18:20210220220205p:plain1.水平面

 地平面と平行な面。人体を上下に分ける。

2.前額面(前頭面ともいう)

 水平面に垂直に交わり、額に平行な面。人体を前後に分ける。

3.矢状面(しじょうめん)

 水平面と前額面とに垂直に交わり、人体を左右に分ける面。

 このなかで身体を左右に2等分する線を正中線

 正中線を通る矢状面を正中面という。

 

身体の正中線上には前面に口、臍、陰茎(陰核)が位置し、

         後面では脊柱の棘突起が位置する。

 

 

解剖学において方向と位置を示す用語②

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1.内側、外側

 正中に近いほうを内側

    遠いほうを外側という。

2.深、浅 (内方、外方)

 身体表面に近いほうを浅(内方)

      遠いほうを深(外方)という。

3.前側、後側 (腹側、背側)

 解剖学的位置において身体の前面に近いほうを前側(腹側)

           後面に近いほうを後側(背側)という。

4.上方、下方 (頭方、尾方)

 解剖学的位置において身体の高い位置にあるものを上方(頭方)

              低い位置にあるものを下方(尾方)という。

5.近位、遠位

 上肢、下肢で用いられ、体幹に近いほうを近位

               遠いほうを遠位という。

6.橈側、尺側 (脛側、腓側)

 前腕において母指側を橈側

       小指側を尺側という。

 下腿においては内側を脛側

        外側を腓側という。

7.掌側、背側 (底側、背側)

 手において手の平側を掌側

      手の甲側を背側という。

 足において足底側を底側

      足の甲側を背側という。

 

 

 

基礎中の基礎でこんなの当たり前と思うかもしれませんが、再確認のために記載しました。

これから作業療法士理学療法士をはじめ、医療職を目指す学生は必ず理解しましょう。