作業療法士にっしのブログ

作業療法士の日常を綴っています

今日は作業療法士国家試験

 

今日は「第56回 作業療法士国家試験」の試験日でした。

学生のみなさんは実力を存分に発揮できましたでしょうか?

 

私自身が国家試験を受けたのはずいぶん前になりますが、

今でも国家試験の前日や当日、翌日の事は鮮明に覚えています。

 

 

国家試験前日は不安でいっぱいでした~

人生が決まるんですもの。。。

  「国家試験に受からなければ医学知識があるただの大卒。。。」

当時の大学教授によく発破をかけられたのを思い出します。

 

国家試験前日には友人達と翌日に出題されるであろう試験問題を

予測して出し合っていました。

そして、当日は開き直って、大きな不安を感じることもなく、試験会場へ…

 

試験会場に到着後の事は正直あまり覚えていません。

問題を解いた記憶もあまりありません。不安とか辛いとかの感覚もなく、

ただただ集中していたんでしょう。

 

試験が終わり、友人達と手ごたえについて話すんですが、

私自身はかなり手ごたえがあり、どや顔をどつかれていました(笑)

 

当日の夕方~夜には国家試験解答の速報が出されるんですが、

友人達と答え合わせは翌日に大学でしようと約束していました!

 

しかし、解答が気になるんですね~~~

答え合わせしちゃいました(笑)

手ごたえはあったのであまり心配はしてなかったのですが、

答え合わせを終えてホッとしたのを覚えてます。

 

翌日、大学にて作業療法学生全員で答え合わせをするんですが、

友人達みんな朝からテンションが高いんですよね~

そこで勇気出して聞いてみました。

  「答え合わせした?」

みんな顔合わせて笑いました。

そう、全員、その日のうちに答え合わせをしてました(笑)

 

その後、大学から配布される解答をみて、答え合わせをします。

他の生徒の中には不安のあまり涙を流す生徒もいました。

それだけこの国家試験にかけていたんだと思います。

 

そして私は作業療法士になりましたとさ。

 

人生で一番勉強したといっても過言ではありません。

 

 

今、国家試験後に安堵している人、国家試験に向けて勉強している人、

さまざまいると思います。

私のブログが少しでも役に立てるように今後も更新していこうと思います。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

解剖学総論②

 

今回は解剖学総論②ということで解剖学的位置と解剖学においての方向、位置を示す用語について触れていこうと思います。

 

 

解剖学的位置

解剖学的位置(解剖学的正位)とは・・・直立し、顔面、目、足部が前方を向き、上肢は手掌を前面に向け、手の母指が外側、足の母趾は内側に位置した姿勢。人体の方向と位置はすべてこの解剖学的位置が基準。

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解剖学において方向・位置を示す用語①

f:id:nisshi-18:20210220220205p:plain1.水平面

 地平面と平行な面。人体を上下に分ける。

2.前額面(前頭面ともいう)

 水平面に垂直に交わり、額に平行な面。人体を前後に分ける。

3.矢状面(しじょうめん)

 水平面と前額面とに垂直に交わり、人体を左右に分ける面。

 このなかで身体を左右に2等分する線を正中線

 正中線を通る矢状面を正中面という。

 

身体の正中線上には前面に口、臍、陰茎(陰核)が位置し、

         後面では脊柱の棘突起が位置する。

 

 

解剖学において方向と位置を示す用語②

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1.内側、外側

 正中に近いほうを内側

    遠いほうを外側という。

2.深、浅 (内方、外方)

 身体表面に近いほうを浅(内方)

      遠いほうを深(外方)という。

3.前側、後側 (腹側、背側)

 解剖学的位置において身体の前面に近いほうを前側(腹側)

           後面に近いほうを後側(背側)という。

4.上方、下方 (頭方、尾方)

 解剖学的位置において身体の高い位置にあるものを上方(頭方)

              低い位置にあるものを下方(尾方)という。

5.近位、遠位

 上肢、下肢で用いられ、体幹に近いほうを近位

               遠いほうを遠位という。

6.橈側、尺側 (脛側、腓側)

 前腕において母指側を橈側

       小指側を尺側という。

 下腿においては内側を脛側

        外側を腓側という。

7.掌側、背側 (底側、背側)

 手において手の平側を掌側

      手の甲側を背側という。

 足において足底側を底側

      足の甲側を背側という。

 

 

 

基礎中の基礎でこんなの当たり前と思うかもしれませんが、再確認のために記載しました。

これから作業療法士理学療法士をはじめ、医療職を目指す学生は必ず理解しましょう。

解剖学総論①

 

今回は某SNSでアンケートを実施した結果を踏まえて解剖学の内容を記事にしてみようと思います。

 

まずは手始めに解剖学の総論①を綴っていきます。

基本的な事ですが、復習と思って読んでいただけると幸いです。

 

 

・人体の大要

 1.動物

動物界において動物は脊柱の有無によって、脊椎を有する脊椎動物と脊椎をもたない無脊椎動物とに大別されます。

さらに脊椎動物は魚類、両生類、爬虫類、鳥類、哺乳類に分類されます。

ヒトは哺乳類に分類され、その中の霊長目のヒト上科に属します。

このヒト上科はオランウータンやチンパンジー、ゴリラ、テナガザルの4種からなる類人猿類とヒトの1種のみからなるヒト科に分けられます。

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 2.人体

人体は骨格で囲まれた4つの体腔があります。その4つの体腔は頭蓋腔(脳)、脊柱管(脊髄)、胸腔(心臓、肺、食道など)、腹腔(胃、小腸、大腸、肝臓、腎臓など)。

腹腔の一部で腹腔下部には骨盤腔があり、内部に骨盤内臓を有します。

骨盤内臓は男性では膀胱、直腸が位置し、女性は膀胱、子宮、直腸が位置します。

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作業療法実習②

 

作業療法実習②として今回は実習のレポートや課題についておすすめのまとめ方を書いていこうと思います。

 

一般的な実習において課されるレポートは

 ・デイリーノート

 ・ケースノート

この2つの場合が多いと思います。

 

大学毎に決まった形式があれば、実習地毎や実習地に一任されている場合があります。

 

・デイリーノート

これは1日の行動記録や、自己学習、1日の振り返り、疑問点、明日の行動目標などの項目を書くのが良いと思います。

 

〇年〇月〇日〇曜日

1日の行動記録

0:00〜 Aさん 疾患名 見学orROM測定

………………

自己学習

 

1日の振り返り、反省

 

実習で分からなかった事、疑問点

 

明日の行動目標

 

 

・ケースノート

ケースになったクライエントの評価、治療、経過を記載していきます。

評価項目や評価内容はクライエントに合わせた物になるため、テンプレートのような形式はありません。

私がおすすめしたいのは評価治療記録をSOAP方式で記録する事です。

SOAP形式とは、問題指向型診療録とも呼ばれ、多くの医療現場で使用されている記録方法の一つです。

 

記載する項目は以下の通り。

・S(Subject):主観的情報。クライエントの発言など。
・O(Object):客観的情報。評価・検査から得られた情報。
・A(Assessment):上記SとOの情報に対する考察。
・P(Plan):上記Aに対して必要と思われる方針。

 

この形式で記録するメリットとして、短期間になる実習において問題点の焦点化と整理、思考プロセスの明確化などが行える事だと思います。

 

以上のまとめ方を実習ではおすすめしますし、実際に行っています。

実習での記録を後で見返してみると自分に足りなかった事や新たな発見も多くあるはずです。

実習が終わったら破棄や放置するのではなく、作業療法士として働き始めたり、数年後に見返してみましょう。

 

     初心忘れるべからず

 

最後まで読んで頂き、ありがとうございました😊

作業療法実習はきびしい!?

 

今回は作業療法学生が避けては通れない実習について書こうと思います。

 

大学によって多少の違いはありますが、多くの場合、3〜8週間程度の実習が複数回あります。

この実習を無事に終えない限り、次年度はありません…

 

この一見、厳しそうな実習ですが、私の体験談では本当に厳しいです😢

そんな厳しい実習を乗り越える極意、お伝えできればと思います。

 

私が実習に行ったのは、身体障害領域に当たる病院でした。

実習初日、バイザーを始め、勤務されている療法士のみなさんに挨拶をします。

↑ここ大事です。初日の印象でその後の接され方が変わるといっても過言ではないでしょう。

 

ポイントは 明るく!声大きく!元気よく!

       礼儀も正しくね。

 

その後、実際の臨床で見学や評価、治療を行っていきます。

 

ここでのポイントは 積極性!

ほとんどのバイザーはまず、ここをみてます。

 

とはいえ、積極性と言っても何をしたらいいのかと思うでしょう。

 

私もそうでした。

 「質問ある?」

と突然言われてもなかなか質問できませんでした。

なぜ質問出来ないかというと、根本的に何も分からないからだと思います。

分からない事が分からない。

それもそのはず、座学で勉強した知識はあっても実際にみるのとは訳が違います。

ここが大学での講義の問題点でもあると思うんですが、作業療法においてはテンプレートに沿った治療なんてほとんどないと思いますし、患者さん個人に合わせた介入を行っているから尚更です。

 

じゃあ、学生はどうすればいいか…

 

分からない事は全部聞きましょう!

 

私が実習生だった頃は分からない事を聞くと

「調べて来い!」

と言われ、課題ばかりが増えて地獄を見ていましたが、

今は違います!

丁寧に指導してくれます。

(ただ自分で調べてみる努力も時には必要です。)

学生をイジメようとしたり、苦しめようとするバイザーはまずいません。いたら連絡して下さい。

(なお、理学療法士作業療法士臨床実習指導者講習という物があり、バイザーをする療法士にはこの講習の受講が義務づけられています。)

 

話が少しズレましたが、

実習で最初から全て上手くいく学生はまず、いないでしょう。

いたら実習いりません。笑

実習では大学の講義で学べない事、知れない事ばかりです。

実習先の療法士から様々な情報を聞き出して自分の力にしていきましょう!

 

ただし、遊びに行くわけではありません⚠️

見学させて頂く患者さんは学生の実験台でもありません。

担当になった患者さんには誠意を持って関わらせて頂きましょう。

↑これが出来ないようであれば残念ながら作業療法士には向いていないかもしれません…

 

実習は厳しい、しんどい、辛いという先入観は捨てて、自分の好奇心の赴くままに質問したり、評価治療の体験をしていきましょう❗️

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました😊

作業療法学生

 

前回のブログに続いて、今回は私のOT学生時代の内容を綴っていきます。

 

これを読むOT学生さんは参考にしないことをオススメします😅

OT学生でやる事など雰囲気が伝わればいいな〜

 

★1年生🌸

一般教養をはじめ、解剖学など座学が中心の1年間でした。

一般教養では高校での勉強の延長戦みたいな講義がほとんどです。

この1年生の間はとにかく

    やりたい事をやっておけ!!

もしくは

    友達100人できるかな

1年生の間は余裕があるため、バイトで稼ぐも良し、友達と遊ぶも良し、恋愛するも良し、サークル活動するも良し

とにかく大学生活の思い出を増やす、遊ぶ計画を立てると良いと思います。

単位は落とさないようにしましょう

※解剖学、運動学、生理学は真面目に勉強しましょう→すればする程良し

 

私自身、1年生はまだ真面目な大学生でした。

まだね……

 

★2年生🌸

徐々に医学的な講義や、作業療法の専門的な講義が増え、難易度が増してきます。

おそらくこの2年生の1年間を真面目にするか否かで差が出てきます。

とはいえ、まだ余裕はあります。

 

私自身はバイトをはじめ、一時期はバイト中心の生活をしていました。

講義は寝ておりました…深く反省🙇‍♂️

 

★3年生🌸

講義の専門性、難易度はさらに増します。

そして、長期の実習がやってきます。

3年生は正直、余裕無くなってきます。

1年生、2年生で単位を落とそうものなら地獄に近くなるかもしれません。それは避けましょう。

 

私自身、実習が地獄でした。

現代では珍しいパワハラ全開の実習地で何度挫けそうになったか…

実習については別の記事でお話ししようと思います。

…同級生が辞めていく時期でもありました。

 

★4年生🌸

講義は減りますが、長期の実習と卒業論文がやってきます。

それに加えて国家試験対策の勉強が続きます。

 

大学4年間で最も勉強する事になるでしょう。

私にとっては人生の中で最も勉強した1年でした。

実習と卒業論文作成の経験は大変ですが、一生涯の宝物になるでしょう。

 

と、まぁこんな感じですごくザックリと長いようであっという間の大学生活です🎓

 

やり残した事のないように過ごしたいものですが、私自身は色々やり残しました…

 

具体的にやり残した事などが気になるようであればコメント下さい🙇‍♂️

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました❗️

作業療法士を目指した理由

 

私が作業療法士を目指すきっかけとなったのは

『奇跡的(たまたま)』です。

 

決して作業療法士の先輩方に憧れたわけではありません(悪い意味ではありません)

 

高校時代の私は本当になりたい職業という物がありませんでした。

 

模試の志望校志望学部記入の欄には毎回、目についた大学、学部を適当に書いていた学生でした。深く反省しています…

 

そんな不真面目な学生でしたが、ここで奇跡的(?)な出会いをします。

一覧になった大学学部学科の中に一際長い名前の学部学科があるじゃありませんか。

そう!目についてしまいました。リハビリテーション学部作業療法学科です😂

 

堂々と綴るのは恥ずかしいですが、これが作業療法士を目指す事になったきっかけになります。

 

その後、模試の結果を担任の先生がフィードバックしてくれるんですが、私が書いていた作業療法学科を薦めてくれました。

私自身は進路や職業の事を深く考えていなかったので薦められるままに志望学部学科を決めました。

これが無ければ今頃はまた違う仕事をしていた事でしょう。

 

こんな感じで私は作業療法に奇跡的(たまたま)に出会いました。

 

入学後に大変な事が待ち受けているとも知らずに……

それでは、また次回👋

 

読んでいただきありがとうございました😊